成功したいのに動けないのは、意志が弱いからではない
「もっと成長したい。」
「今の人生をよくしたい。」
「成功したい。」
そう思っているのに、なかなか行動に移せない。
本を読んでやる気になったのに三日で終わる。
目標を決めたのに続かない。
やらなければいけないことは分かっているのに、つい後回しにしてしまう。
そんな経験はないでしょうか。
そして行動できない自分を見て、
「私は意志が弱い」
「私はだめな人間だ」
と思ってしまう人も少なくありません。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
私は、成功したいのに行動できない人の多くは、意志が弱いのではなく、
まだ心の中で大切な変化の途中にいるだけなのだと思います。
そのことを教えてくれる言葉があります。
ジェームズ・アレンはこう語っています。
「効率的に精神活動する人は、感情を知性に、知性を原理に、原理を知恵に変容させていきます。
そして知恵は、いつもではありませんが、行動として顕在化し、大きな成果をもたらします。
こうした変容によって、人は高次の人格を獲得し、滞りない人生を送ることができるのです。」
最初にこの言葉を読んだとき、少し難しく感じました。
けれども考えてみると、とても大切なことが書かれています。
それは、
「人は感情だけでは行動できない」
ということです。
成功したいという気持ちは大切です。
しかし、その気持ちだけではまだスタート地点に立っただけなのです。
そこから行動へ変わるまでには、いくつかの段階があります。
今日はその段階について考えてみたいと思います。
感情を知性に変えるとはどういうことか
まず最初の段階は、
「感情を知性に変える」
ことです。
感情とは心の中にある願いです。
成功したい。
豊かになりたい。
人の役に立ちたい。
認められたい。
成長したい。
これらはすべて感情です。
感情は人生のエンジンです。
感情がなければ何も始まりません。
しかし感情だけでは前へ進めません。
たとえば、
「テストで100点を取りたい」
と思ったとします。
でも、それだけでは100点は取れません。
そこで考えることが必要になります。
なぜ100点を取りたいのだろう。
どの教科が苦手なのだろう。
どんな勉強をしたらいいのだろう。
このように自分の気持ちを整理し、考え始めることが知性です。
つまり、
感情は「こうなりたい」
知性は「どうしたらそうなれるだろう」
なのです。
成功したいのに行動できない人の中には、まだこの段階が十分ではない人もいます。
成功したい気持ちはある。
でも成功とは何かがはっきりしていない。
何をすればいいかも分かっていない。
それでは行動できなくても当然です。
まずは自分の願いを言葉にしてみること。
それが感情を知性に変える第一歩なのです。
知性を原理に変えるとはどういうことか
次の段階は、
「知性を原理に変える」
ことです。
知性によってたくさん考えると、少しずつ人生の法則が見えてきます。
たとえば、
努力した人は成長する。
続けた人は強くなる。
挑戦した人は経験を得る。
行動しなければ何も変わらない。
こうした法則は、特定の人だけに当てはまるものではありません。
多くの人に共通する人生のルールです。
これが原理です。
原理とは、
「人生はこういう仕組みで動いている」
という理解です。
たとえば野球が上手になりたいなら練習が必要です。
ピアノが上手になりたいなら毎日弾くことが必要です。
これは誰にとっても同じです。
つまり原理とは、人生の地図のようなものなのです。
地図がなければ道に迷います。
しかし地図があれば進む方向が分かります。
成功したい人は、
成功した人たちの考え方や行動を学ぶことで、
少しずつ人生の原理を知ることができます。
そして原理を知ると、
感情だけで動いていた頃よりもずっと迷いが少なくなります。
原理を知恵に変えると人生が動き出す
しかし、ここで終わりではありません。
実は多くの人がここで止まってしまいます。
本を読む。
セミナーに行く。
動画を見る。
人生の原理を学ぶ。
けれども行動しない。
なぜでしょうか。
それは原理がまだ知恵になっていないからです。
知恵とは、
「今の自分は何をするべきか」
を判断する力です。
たとえば、
「継続が大切だ」
という原理を知っていたとします。
でも知っているだけでは意味がありません。
知恵になると、
「今日は10分だけ勉強しよう」
「今日は1ページだけ読もう」
「今日は1人に感謝を伝えよう」
という具体的な行動に変わります。
知恵とは、人生の法則を自分の生活の中で使えるようになった状態なのです。
だから知識と知恵は違います。
知識は頭の中にあります。
知恵は生活の中にあります。
知識は知っていることです。
知恵は使えることです。
そして知恵を持った人は、少しずつ行動し始めます。
大きな行動ではありません。
小さな行動です。
しかし人生を変えるのは、いつも小さな行動の積み重ねなのです。
今日できる小さな一歩から始めよう
ジェームズ・アレンは、
「知恵は、いつもではありませんが、行動として顕在化し、大きな成果をもたらします」
と言いました。
私はこの言葉がとても好きです。
なぜなら、
行動は無理やり生み出すものではない
ということを教えてくれるからです。
私たちはつい、
「もっと頑張らなければ」
「もっと気合いを入れなければ」
と思いがちです。
しかし本当に大切なのは、
感情を育てること。
考えること。
人生の原理を学ぶこと。
そして今日の一歩に落とし込むことです。
成功したいと思っているのに行動できない自分を責めないでください。
あなたは怠けているのではないかもしれません。
まだ変化の途中にいるだけかもしれません。
感情が知性へ。
知性が原理へ。
原理が知恵へ。
そして知恵が行動へ。
この流れが少しずつ進んでいけば、人生は必ず動き始めます。
大きな成功は、ある日突然やってくるものではありません。
「成功したい」という一つの感情が、
考えとなり、
理解となり、
知恵となり、
小さな行動となり、
その行動が積み重なった先に生まれるものです。
だから今日のあなたに必要なのは、大きな決意ではありません。
たった一つの小さな行動です。
本を1ページ読む。
机に5分だけ向かう。
誰かに感謝を伝える。
それで十分です。
その小さな一歩こそが、感情が知恵へと変わり始めた証なのです。
そして、その一歩の先に、あなたが願っている未来があります。