ジェームズ・アレンは語ります。
人は自らの人生に潜む「原因と結果の法則」を発見しなくてはいけません。
ジェームズ・アレンの思想・哲学を語るうえで外せないのが、彼の本の邦題としても広く知られる「原因と結果の法則」です。彼の思想・哲学に影響を受けたとされるのが、デール・カーネギー、ナポレオン・ヒル、ノーマン・ビンセント・ピールなど、優れた自己啓発本を残している方々です。
幸せな成功者が発見する、幸せな成功のための「原因と結果の法則」について、書き綴らせて頂きます。
幸せな成功者が確信していること
幸せな成功者は常に自分自身が自分の人生の作り手であることを知っています。彼らは自分の思考と行動が、常に幸福と成功を手にするための原因であることを明確に自覚しています。
彼らは、自らが心から望むものを手にすることが、「自分には出来る」と、一切の迷いなく確信を持って前進しています。彼らにとって、目の前に現れた願望実現を阻む障害は、アプローチのための考え方や行動を変える必要があるというサインにしか過ぎません。
だから、彼らは困難な状況にあっても迷うことなく進むことが出来ます。必要以上に嘆き悲しんだりしません。むやみにわめき散らすことはありません。
なぜなら、彼らは自分の思考と行動が自分の人生を形作り、願望実現のために必要な思考と行動を取れば、必ずそれが実現できることを確信しているからです。
自分が目にする全ての事は、自分の心の中の万華鏡のようなものだと知っています。揺らめきながら形作る様々な色の組み合わせは、絶え間なく動き続ける自分自身の数々の思いと行いが絶妙に投影されたものであることを明確に自覚しています。
彼らは望むものを目にするために必要なことは、万華鏡をほんの少し回すだけでいいと、ほとんど直感的に知っています。
ほんのわずかな思考と行動を積み重ね続ける幸せな成功者
こんな経験はありませんか?
例えば、学生時代の勉強の時。分からない問題をうんうんと考えて、それでも分からない。そこで先生や友人に聞いてみると、その解法は意外に簡単だった。あるいは、教科書や参考書の違うページに書いてあることがヒントになった。
仕事で達成しなければならないことがある。けれど、なかなか、その達成に近づいている気がしない。なんとか自分なりにやっているものの、なかなか成果に繋がらない。いよいよ切羽詰まった時に、思いもよらないところから協力してくれる人が現れる。あるいは、思いもよらない出来事から成果に繋がるヒントが得られる。
どれも、あなたが望むものを目の前に実現するには、ほんの小さなことであったという経験です。
そうです、ほんのわずか回すだけで、万華鏡を覗いて見える絵柄は変わるのと同じように、自分の目の前の現実は、ほんのわずかなことで変わるものなのです。
大切なのは、自分が望む絵を見るために、ほんの少し回すことを諦めずに続けること。
諦めずに続けるためには、自分が望むものを手にするための答えはすでにこの世界に用意されていて、実は単純で簡単なことであることを信じること。
幸せな成功者はこうしたことを、直感的に、あるいは理性的に、自覚の有無に関わらず、知っています。「幸せ」という結果、「成功」という結果を手にするには、ほんのわずかな自分自身の思考と行動にこそ、その原因があることを確実に知っています。
自らの人生に潜む「原因と結果の法則」~ささやかで着実な一歩の積み重ね
幸せな成功者は、幸せも成功もすでに用意されているものとして捉えています。だからこそ、彼らは自分の幸せな成功に向かって、迷うことなく確信を持って進めるのです。
幸せな成功者は、幸せも成功も自分自身の内面を映し出したものとして捉えます。だからこそ、彼らは自分自身が自分の人生の作り手である、と語るのです。
ジェームズ・アレンは端的にこの真実をこう語ります。
人は自らの人生に潜む「原因と結果の法則」を発見しなくてはいけません、と。
幸せな成功者は、誰よりも熱心に「ほんのわずか万華鏡を回す」ことを黙々と続けています。
傍から見れば、彼らが何をしているのか理解できないことが往々にしてあります。
彼らは他人に認められることも理解されることも、ある意味、諦めています。なぜなら、それぞれの人がそれぞれの人生に潜む「原因と結果の法則」に導かれているのであり、他人の思考や行動を変えようとしても仕方ないからです。
ただ自分自身が強く見たいと思うものを見るために、ささやかで着実な一歩を今日も積み重ねます。
幸せな成功者はその後ろ姿で、このように語りかけている気がするのです。
自分の人生の作り手は自分自身であり、あなたは「幸せ」と「成功」という結果を手にすることが出来る存在であり、そのために必要なことは、「幸せ」と「成功」に繋がる思いと行いという原因を発見することなのです、と。
まとめ
幸せな成功者が発見する「原因と結果の法則」とは、自分の人生の作り手は自分自身であることを知り、人はみな「幸せ」や「成功」という結果を手にすることが出来る存在であると確信し、「幸せ」や「成功」の原因となる思考と行動を着実に積み重ね続けることにある、と考えます。
幸せな成功者のメッセージに謙虚に学び続けることも、私にとっては、幸せな成功のための行動の一つです。そして、私の学びが、同じ志を持つ方々の幸せな成功を少しでも後押しすることができればいいなと思うのです。
お読み頂きありがとうございました。
引用元:
ジェームズ・アレン著「ジェームズ・アレン全一冊」(2015年「株式会社KADOKAWA」発行)p.17